早いもので今年も3ヶ月が過ぎようとしています。お花見や、入学式、入社式とイベントも多い時期、おしゃれをしたくなる季節です。厳しい寒さが続いていると、春の日差しがとても暖かく感じられ、つい薄着したくなります。ただ、この春の日差しとは逆に、春の風は決して暖かくないですよね。薄着して出かけ、あまりの寒さに、上着やストールを買ってしまったなんて経験がある方も多いと思います。東洋医学では、春に吹く風にはまだ冬の冷気が含まれるので、体に冷気が入らないようにすることが大切と考えられています。上空は暖かく感じられても、地面には冷たい冬が残っています。逆に秋は、冬に向かうため寒々しく感じ、暖かそうなものが欲しくなりますが、夏の熱を含んだ風が吹き、地面にも熱が残っています。早くからブーツをはいたり、暖かいコートを着ると、熱が体にこもってしまいます。季節の変わり目は、その変化に自然に体が慣れていかれるように、服装を考えた方が良いということなのです。牛春栄先生は、「春になって暖かく感じても、しばらくは暖かい服装をしていてね、秋は涼しくなってもすぐに冬の服を着ないでね」といつも言われます。
季節を先取るファッションは無視ですねえ...と思ったりもしますが、体には優しい考え方です。
環境の変化に順応していける体とそうでない体、季節の変わり目に体調を崩す方が多いのも、その順応ができにくいからではないかと思います。現代社会は、先に先にと急ぐ傾向が強くあります。近年、セール時期もどんどん早くなり、今がどんな季節なのか、私たちの今が分からない、そんなことありませんか?世の中の流れではなく、自然の流れを感じて、体に優しいファッションを考えてみる、大切な養生法だと思います。次回は、冷えのお話をしたいと思います。
理心